日本貨物鉄道(JR貨物)が6月19日に公表した5月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが151万5000トン(前年同月比5.7%増)、車扱が49万9000トン(7.3%減)で、合計201万4000トン(2.1%増)だった。
<5月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,515 | 499 | 2,014 |
前年比(%) | 105.7 | 92.7 | 102.1 |
概況としては、国内景気の緩やかな回復基調が続くものの、個人消費は食料品を中心とした物価高騰により力強さを欠く状況が続いている。
コンテナは、エコ関連物資が中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回った。
また農産品・青果物は、政府備蓄米放出により東北・新潟地区を中心に米が増送。自動車部品は、一部顧客における増送等により前年を上回った。
車扱では石油が、価格下落局面における需要減によりガソリンおよび軽油が減送となり、前年を下回った。