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西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

2025年07月01日/物流施設

西濃運輸が横浜市都筑区に建設していた新ターミナル「横浜支店 ロジ・トランスYOKOHAMA」が完成し、7月14日から稼働を開始する。

2023年1月に一時移転し、建て替えを行っていたもの。7月1日、内部を公開した。

<横浜支店の外観>s20250701seino1 - 西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

横浜支店は、従来のトラックターミナル機能に加え、倉庫保管・在庫管理・流通加工などのロジスティクス機能を融合した「ロジ・トランス一体型」であることが特徴。

建て替え前は倉庫機能がなかったが、延床面積を約8000m2から約2万8000m2へ3.5倍に拡張し、保管から配送まで一貫して対応できる体制を整えた。

立地は、東名高速道路や圏央道へのアクセスが良く、東日本全域、東海エリアへの配送に優れる。横浜港、東京港、羽田空港に近接し、輸出入貨物の一時保管や在庫管理にも適している。

横浜・川崎エリアでは製造業の顧客ニーズが大きく、今後は立地と機能を生かし、国際貨物も取り込みたいという。

<2階と1階をつなぐ荷物用ベルトコンベア>20250701seino3 - 西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

建物は4階建てで、1・2階がターミナル機能のプラットホーム、3・4階が倉庫となる。

<1階のシューター>20250701seino6 - 西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

1階は3面をバースが囲み、大型34台、中・小型42台が接車できるスペースがある。

特に大型車が接車するバースでは、計10本あるオレンジと青色の「すべり台」のようなシューターが電動で下りてきて、効率よく荷物の積み込みを進める。

配送エリア別に自動仕分けされた荷物が、ベルトコンベアを通じて2階から下りてくる仕組み。シューター活用により、1時間当たり6000個の荷物をさばけるという。

<2階のトラックバース>20250701seino2 - 西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

2階はプラットホームと倉庫が半分ずつの設計で、バースは大型18台、小型12台が接車できるスペースがある。

<倉庫(4階)内観>20250701seino8 - 西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

倉庫面積は2階の半分と3・4階で計1万4188.36m2あり、天井高は梁下有効高5.5m、床耐荷重1.5t/m2とした。

空調設備のある常温倉庫で、荷物用エレベーター2基、垂直搬送機1基、ドックレベラー8基を備えている。

デベロッパーが開発する大規模マルチテナント型物流施設と比べ、「100坪だけ使いたい」といった要望に応えやすく、約20社が入居し、ほぼ満床で稼働する予定だ。

<横浜支店の相原課長>20250701seino7 - 西濃運輸/倉庫とトラックターミナル一体型「横浜支店」が7月14日から稼働

横浜支店の相原和之課長によると、横浜支店では約200人の従業員が業務に当たり、このうち100人が集配ドライバー、20人が幹線輸送を担う路線ドライバー。発送物量は1日300トン、到着物量は1日400トンにおよび、神奈川県下で最大の規模となる。

「ロジ・トランスとは、Logistics(ロジスティクス)とTransportation(輸配送)を掛け合わせた言葉で、全国ネットワークを持つキャリアにしかできないセイノーの価値を表す。セイノーグループは、こうした拠点展開を全国で進めており、横浜支店はその象徴的な支店になる」と話している。

■施設概要
名称:西濃運輸横浜支店 ロジ・トランスYOKOHAMA
所在地:神奈川県横浜市都筑区川向町982
アクセス:第三京浜「港北出口」から450m、首都高速横浜北西線「横浜港北出口」から600m
構造:地上4階建(RC+S造、耐震構造)
敷地面積:1万9277.84m2(5831.55坪)
延床面積:2万8063.24m2(8489.13坪)
担当エリア:横浜市港北区・都筑区・青葉区・緑区・旭区・保土ケ谷区・戸塚区・泉区、川崎市多摩区・高津区・中原区・宮前区

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