安田倉庫は7月2日、EC(電子商取引)や通販業界での顧客関係管理(CRM)を推進する業界団体である日本通販CRM協会に入会するとともに、日本玩具協会に賛助会員として入会したと発表した。
日本通販CRM協会入会は、高級家電を中心とした多角的なEC物流の強みと、日本通販CRM協会が提供する顧客接点強化に関する専門知見を組み合わせることで、EC業界のさらなる発展や顧客満足度の向上を目指す。
安田倉庫は、EC市場の急速な拡大と高度化に伴い、物流サービスの品質向上とともに、顧客との長期的な関係構築(CRM)の重要性がますます高まっていると認識。
多種多様な商品を扱うECサイトが増加する中、リピート率を含む顧客満足度の向上は事業者各社の喫緊の課題なため、ECや通販における顧客体験に関する最先端の知見を取り入れることで、物流ノウハウをさらに強化し、より包括的なソリューションを展開していくとしている。
入会を機に、物流サービスとCRM領域の相乗効果をさらに高めることで、顧客体験の向上やブランド価値向上など、EC事業者が抱える課題の解決を包括的に支援していく。
業界団体としてのネットワークを活用し、他の会員企業と緊密な情報共有を行うことで、先進的な物流ソリューションの開発・提供に努める。今後も、高級家電分野で培ったノウハウをはじめ、EC物流全般における知見を駆使し、顧客満足度向上と業界全体の活性化に貢献していくとしている。
日本玩具協会への賛助会員入会は、従来より玩具メーカーに対して顧客に寄り添った高品質な物流サービスを提供し、玩具物流に対する知見を培ってきたことによる。
近年玩具業界は、インバウンド需要や「キダルト」という言葉に代表される消費者ニーズの多様化などの環境変化に伴い、より迅速且つ短時間での供給体制が重要となる等、物流業者が担う役割も重要性が増している。
日本玩具協会への入会を機に、トレンド把握や業界の知見をさらに深め、最新情報や技術を積極的に取り入れながら、より一層安定的で高品質なサービスの提供を目指すとしている。