NIPPON EXPRESSホールディングスは10月15日、グループである日本通運の「NX武道館」が、日本デザイン振興会主催の「2025年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
剣道・柔道・相撲の各道場を備えた同施設の、競技特性を反映した空間デザインと環境への配慮が高く評価された。
NX武道館は、三井住友建設が設計・施工を担当し、建築家・広谷純弘氏、構造家・梅沢良三氏が参画した。
外観は、力を合わせて全体を支える「We」の理念をモチーフに、コンクリート打放しの壁面に日本の伝統的な矢筈模様を施し、企業メッセージ「We Find the Way」を象徴的に表現している。
内部は、木材を活かした温かみのある空間構成が特徴で、武道場には木トラス構造を用いた大屋根、相撲場には格天井を採用するなど、各競技の精神性を反映した意匠が施されている。
地域との共生も重視しており、平常時は部活動や競技大会の拠点として、災害時には避難所として機能するよう、自家発電機や蓄電池、災害備蓄品を備えている。
また、ことし4月には板橋区の小中学生を対象とした剣道教室を行うなど、地域住民やスポーツ愛好者が集い、交流できる場としての活用を進めている。
今回の受賞により、NXグループはスポーツ振興と地域貢献、そして持続可能な社会の実現に向けた取り組みを、さらに推進するとしている。
■施設概要
名称:NX武道館
所在地:東京都板橋区志村1丁目15番1号
敷地面積:1771.34m2
建築面積:1121.10m2
構 造:RC造、S造、一部木造、地上2階建て
設計・施工:三井住友建設
環境評価性能:CASBEE‐A・BELS ★ ★ ★ ★ ★ ・ZEB Ready
竣工日:2024年9月18日
日本通運/「セカンドキャリア支援」で300人程度の募集に対象者480人