リベロエンジニアとLIXILは10月21日、工場・倉庫の入庫・出庫業務を効率化する「スマートグラス」を活用したシステムを開発したと発表した。グラスを装着すると商品情報や作業指示が投影され、作業をナビゲートする。
このシステムは、LIXILのエクステリア製品を生産している粕川工場の課題から生まれたソリューション。
情報は視野の隅に表示されるため周囲の状況は常に把握でき、誰でも直感的に扱えるデザインとなっている。またAndroid OSを搭載し、将来的な機能拡張や他業務への応用が可能な汎用性を備えているのも特徴だ。
LIXIL粕川工場では入出庫作業において3つの課題があり、その1つが調達先ごとに納品伝票の様式が異なることで入庫登録に手作業が発生すること。出庫業務においてもピッキング時に両手がふさがり出庫登録がスムーズに行えないこと、さらに広大な倉庫内で作業者が棚や在庫の場所を探すための時間ロスも課題となっていた。
リベロエンジニアは経営・ITコンサルティング、受託開発など「総合デジタル企業」として多角的な事業を展開しており、スマートグラスはLIXILのこうした課題に対して開発された。
作業員が装着したスマートグラスには、次の作業指示や商品情報がリアルタイムに投影され、伝票や端末操作の「ハンズフリー」を実現。ピッキング作業の精度やスピードの大幅な向上に繋がる。
LIXILでは同システム導入により倉庫内での移動や作業時間が削減され、生産性の向上と従業員の身体的負担軽減を両立することに成功したという。
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