SGHD 決算/デリバリー事業回復で売上高10.5%増、営業利益は1.5%減で着地

2025年11月07日/決算

SGホールディングス(HD)は11月7日、2026年3月期第2四半期決算説明会を開催した。

それによると2026年第2四半期の売上高7825億8200万円(前年同期比10.5%増)、営業利益385億4600万円(1.5%減)、経常利益381億2000万円(1.6%減)、親会社に帰属する当期純利益232億4200万円(8.8%減)となり、増収減益となった。

セグメント別では、主力のデリバリー事業が成長軌道に回復し、特に成長市場と捉えている越境ECや低温物流での宅配便収益拡大に向けた取組みが進捗したこと等により、売上高は5086億8200万円(3.5%増)、営業利益は303億91百万円(4.1%増)となった。

デリバリー事業の取扱個数は6月以降、「想定を上回る水準」で推移し、6億5900万個(1.8%)となった。宅配便以外の付加価値を提供する「TMS」についても前年同期を上回って推移し、定期案件の獲得や低温TMS等、収益基盤を拡大し足元は順調に進捗しているとした。

また同日、幹線輸送パートナー企業の株式取得を発表しており、目的について高(高ははしごだか)垣考志 取締役 財務・経営企画担当は「事後継承により物流インフラの安定化を図っていくこと」と説明。「今後、宅配便個数の増加に応じた原価に見合う適正運賃収受の継続、TMSの拡大等を含むデリバリー事業の収益向上に取り組む」と述べた。

ロジスティクス事業は、2025年3月期第3四半期連結会計期間からグループの連結業績に含めているC&Fロジホールディングス(現「名糖運輸」、以下「名糖/ヒューテック」)とのシナジー効果により順調に推移。また既存の国内3PLでの適正料金の収受や生産性向上による収益拡大により売上高は1034億500万円(149.2%増)、営業利益は36億1100万円(102.5%増)と、増収増益となった。

グローバル事業では、8月中旬以降の航空・海上運賃は米国の通商政策の影響等による全体的な輸送需要減に伴い下落傾向となったが、売上高は2025年に株式を取得したMorrison社の連結効果が寄与し、増加した。

営業利益は、価格交渉による適正料金の収受や、前連結会計年度に実施した拠点整理等による効率化が寄与した一方、期初から各海外拠点において物価上昇に応じた賃金水準の見直しを実施する等、コストが上昇傾向にあることや、エクスポランカ社の減収の影響により減少。この結果、売上高は1397億9400万円(4.8%増)、営業利益は7億2999万円(62.8%減)となった。

通期は、売上高1兆6350億円(10.5%増)、営業利益920億円(4.7%増)、経常利益900億円(1.3%増)、親会社に帰属する当期純利益590億円(1.5%増)を見込んでいる。

なお長期経営計画の進捗については、「デリバリー事業、ロジスティクス事業は堅調。 グローバル物流事業は事業環境の想定とのギャップによる課題もあるが、重点戦略の方向性は見直し不要」との見方を示した。

SGHD/2月のデリバリー事業取り扱い個数7.3%減

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