エクセディは12月3日、LIXIL物流の関東物流センターにAMR(自律走行搬送ロボット)「Neibo パワフルロボット」が1月に2台導入されて以降、故障ゼロで運用を継続していると発表した。
<自動で荷物を運ぶNeibo>
関東物流センターは、住宅用サッシや玄関ドアといった最大6mにもなる製品も扱っており、それらを複数集めて運ぶため、荷物全体が非常に重くなるという特性がある。
搬送はフォークリフトが中心で、運転には資格と技術が求められるが、近年有資格者の確保と作業の属人化が課題となっており、将来の労働力不足への懸念がある。
AMRロボットの導入に当たり、LIXIL物流が最も重視したのは「安全の確保」で、人やほかのフォークリフトを正確に検知し、確実に停止・回避できる精度を第一に、重量物の搬送に耐えるパワーや、床工事なしで倉庫内の段差を乗り越えられる走破性が求められた。
数社の製品を比較検討した結果、「Neibo パワフルロボット」だけが条件を満たし、現場の細かい要望にも柔軟に対応できる仕様であったことから、2台の導入を決定。
複数回のテスト運用を行った後、2025年1月に正式に導入され、夏場に40度を超える過酷な環境下でも故障ゼロで安定して稼働。標準アプリがプログラミング知識なしで直感的に操作できる点も高く評価されている。
LIXIL物流では、今期さらに4台の「Neibo」の追加導入を計画。将来的には、合計6台のNeiboの活用とフォークリフト作業全体の効率化によって、現在使用しているフォークリフトのうち、十数台を削減する計画としている。
また、この関東物流センターでの成功モデルを九州や岡山といった他エリアの拠点への展開を見込み、WMS(倉庫管理システム)との連携も視野に入れている。