横浜市は2026年1月から、2050年の脱炭素社会実現を目指し、メタノール燃料船とバイオ燃料使用船を対象とする入港料減免制度を開始する。
「カーボンニュートラルポート」形成に取り組むとともに、国際コンテナ戦略港湾政策の推進と、東日本最大の自動車貨物取扱機能の強化を図る。
新たなインセンティブ制度の対象となるのは、メタノール燃料船と、横浜港において混合比率24%以上のバイオ燃料混合油を300トン以上補油した船舶の2種類。
<メタノールバンカリングシミュレーションの様子(2024年9月、横浜港南本牧ふ頭)>

メタノールは主に天然ガスから製造されるが、水素や二酸化炭素などからも製造できるため、脱炭素社会の実現につながる素材として期待されている。
横浜市は船舶燃料としての利用に向け、マースク、三菱ガス化学、出光興産等とシミュレーションするなど、メタノールバンカリングの実装に取り組んでいる。
<FAMEを低硫黄燃料油に24%混合した「B24」の バンカリングの様子(横浜港大黒ふ頭)>

バイオ燃料は、既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用できるため、最も利用しやすい次世代燃料として普及が期待されており、横浜港でも複数の船会社がバンカリングを開始している。
横浜市/国際港湾協会サステナビリティアワード最優秀賞、日本港湾で初受賞
