サカイ引越センター、ハート引越センター、T2の3社は3月12日、将来的なドライバー不足による「引っ越し難民」への新たな対策として、4月から関東~関西間の高速道路の一部区間で、引っ越し業界初となる自動運転トラックによる家財の輸送実証を開始すると発表した。
<引っ越し業界初の自動運転トラックでの家財輸送実証を3社で実施>

引っ越し業界では例年、転勤・進学などが集中する3・4月に依頼が集中し、国は利用者に時期の分散を呼びかけているが、今後「2024年問題」などを背景に、関東~関西間など長距離の輸送を担うドライバーが不足すると、希望の日程で引越が困難となる「引っ越し難民」が増える恐れがある。
サカイ引越センターではこれまで、需要の高い長距離の輸送力を確保するため、ドライバーの養成プログラム整備や福利厚生の充実、外国人材の活用、鉄道輸送へのモーダルシフトなど、さまざまな対策を実施。
ハート引越センターでも、一度に多く荷物を積載できる大型トラックを積極的に導入するとともに、全国にある直営営業所のネットワークを活用した中継輸送体制の構築によりドライバーの労働時間の短縮につなげるなど、体制を強化してきた。
こうした中、両社はT2が2027年度に実現を目指すレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービス利用の検討を開始。安定した輸送力の確保に加えて、現状は現場のスタッフが家財の搬出入や接客などの「サービス」と、家財の「輸送」を両立する中、ドライバーの乗車が不要なレベル4自動運転トラックに「輸送」を置き換えることで、より高品質の「サービス」を提供できると見込んでいる。
第一弾として、T2が商用運行で使用しているレベル2自動運転トラックを使い、4月から順次、サカイ引越センターとハート引越センターの拠点を結ぶ関東~関西間の高速道路の一部区間で、家財を輸送する実証を行う。
サカイ引越センター・ハート引越センターともに単身個人顧客の引越家財を輸送し、T2は自動運転トラックの提供、走行データの収集・分析、技術検証などを行う。
T2として初めて利用者のニーズが高い土・日曜日の運行に取り組むことで、交通量や運行管理体制の構築など、土・日曜日特有の条件でオペレーションが有効に機能するかについても検証する。
■実証の概要
【サカイ引越センター】
実施時期・回数:初回は4月4~5日、その後10月までに合計4回
区間:東京レールゲートWEST(東京都品川区)~神戸六甲支社(神戸市)間の約520キロを往復運行(レベル2自動運転区間:東名・綾瀬スマートIC~名神・西宮ICの約450km)
【ハート引越センター】
実施時期・回数:初回は5月23~24日、その後11月まで合計4回
区間:東京センター(東京都葛飾区)~大阪センター(大阪府摂津市)間の約510kmを往復運行(レベル2自動運転区間:東名・綾瀬スマートIC~名神・高槻ICの約440km)
サカイ引越センター/鹿児島県龍郷町とネイチャーポジティブ推進で協定