ドイツポストDHLは5月20日、ドイツポストDHLグループの災害対策チーム(DRT)のネパール現地での活動を5月末まで延長すると発表した。
延長は、5月12日にネパールで再発した地震とそれによる被害への対応を受けたもの。
災害対策チームは、カトマンズのトリブバン国際空港の機能を維持するため、重要な役割を担い続けるという。
災害対策チームは4月25日に起きた最初の地震後48時間以内に配置された。内陸に位置するネパール唯一の国際空港は、国際援助コミュニティからのネパール向け支援物資が届く主要なゲートウェイになっている。
DHLから派遣された18人の強力なボランティア員によるチームは、全員が物流エキスパートで災害管理に関する訓練を受けており、3班に分かれてカトマンズのトリブバン国際空港に届く救援物資のロジスティクスオペレーションを担っている。
過去3週間にわたり災害対策チームは、送られてきた2000トン以上の救援物資を、限られた設備を用いて仕分けし、国際的なNGOによる各地への運搬のため、空港の滑走路場に面した国際連合世界食糧計画(国連WFP)が運営するメインの倉庫に運び入れてきた。
この空港は旅客機・貨物機が兼用で利用する滑走路が一本で、同時に飛行機9機の処理が可能で一機につき196トンまでの貨物重量制限がある。空港の設備や資源が不足しており、現在のひっ迫した状態では、必要としている人々に救援物資を届けるスピードに悪影響を及ぼす主たる要因となっている。