日本郵船とMTIは7月28日、共同で開発したパフォーマンスマネージメントシステム「SIMS(Ship Information Management System)」が「2014年度日本航海学会航海功績賞」を受賞したと発表した。
日本郵船グループは、燃料油価格の変動や国際海事機関(IMO)での温暖化ガス排出規制強化を背景に省エネ運航を推進している。
その取り組みの一環として、日本郵船とMTIは船舶の燃料消費量と推進性能の状態をより正確に把握するため、このシステムの開発を2008年から進めてきた。
システムの導入により、毎時間の詳細な運航状態や燃費に関するデータを船陸間でタイムリーに共有することが出来るため、本船の船速や燃費に関するパフォーマンスや天候などの正確な状況把握に基づく、より効率的な運航や配船が可能となった。
現在、コンテナ船、バルカー、自動車船、タンカー、LNG船ほか併せて130隻以上の船舶に本システムを導入しておりこのシステムから得られるビッグデータの更なる活用についても取り組みを始めている。
今後は、船種毎のニーズに合わせた運航のインフラとして本システムの技術改良とデータ解析技術の向上に努め、機関故障の低減・防止による修繕費用の削減やロスタイムの減少、安全確実な貨物輸送の実現など、その活用範囲を広げる。
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