キムラユニティー（株）の平成18年3月期決算短信（連結）の経営成績は下記のとおり。
経営成績
国内で、豊田市上丘町に新たに上丘物流倉庫を建設（平成17年7月）して需要拡大に対応する一方、海外では、中国で二番目の物流サービス拠点として、中国広州市に72％出資子会社の広州広汽木村進和倉庫有限公司を設立（平成17年11月）し、物流サービス事業のグローバル展開を一段と進めた。
その結果、売上高は34,730百万円（前期比3.1％の増収）となり、利益面では、販売単価下落の影響から原価率が悪化し、営業利益は1,281百万円（前期比1.3％の減益）となったが、経常利益は持分法適用会社が好調に推移したことから、持分法投資利益が貢献し1,590百万円（前期比14.1％の増益）、当期純利益は経常利益の増加により827百万円（前期比16.3％の増益）となった。
主な事業別の状況
物流サービス事業
包装事業
引き続き主要取引先の価格引き下げの影響を受けたが、既存顧客への深耕による受注量の増加や新規顧客への拡販に努めたことにより売上高は16,780百万円（前期比10.5％の増収）。
運送事業
売上高は261百万円（前期比18.4％の増収）。
・格納器具製品事業
国内は、主要取引先の需要が好調であったことから、鉄製格納器具を中心に順調に推移したが、海外は、北米子会社ＫＩＭＵＲＡ，ＩＮＣ．が苦戦となったことにより売上高は3,696百万円（前期比6.6％の減収）。
以上の結果、物流サービス事業の売上高は20,738百万円（前期比7.1％の増収）。営業利益は、販売単価の引き下げによる下落を原価削減等で吸収できず原価率が悪化し1,024百万円（前年期比2.8％の減益）。
自動車サービス事業（省略）
その他の事業
・情報サービス事業
物流システムを中心に受注の拡大に注力したが、主要取引先における情報システム投資計画の変更等の影響により、場内請負開発の受注が減少したことにより、売上高は1,457百万円（前期比2.1％の減収）となった。
・人材サービス事業
中部地区における企業の人員不足が続く環境の中にあって、積極的な拡販活動を展開したことにより、売上高は1,343百万円（前期比50.3％の増収）。
以上の結果、その他の事業の売上高は2,800百万円（前期比17.6％の増収）となり、営業利益は70百万円（前期比235.4％の増益）。
次期の見通し
ＣＳナンバーワン経営を実現するため、業態改革をさらに推進するとともに、グループの総力をあげて、お客様の期待を上回る商品・サービスの提供に努めることにより、受注の拡大と原価の低減に努力し、グループ価値の向上に取り組んでいく。
次期の見通しは、売上高36,870百万円（前期比6.2％の増収）、営業利益1,530百万円（前期比19.4％の増益）、経常利益1,690百万円（前期比6.3％の増益）､当期純利益930百万円（前期比12.4％の増益）の増収増益を予想している。
主な事業別の状況
物流サービス事業
・包装事業
主要取引先への新規受注の拡大やＳＣＭ、3ＰＬのトータル物流サービスの展開を中心とした拡販努力を推進することから、売上高は17,740百万円（前期比5.7％の増収）を予想。
・運送事業
包装事業、格納器具製品事業に資源を集中するため、今年度より運送単独の事業売上は見込んでいない。
・格納器具製品事業
米国市場及び国内市場とも不透明感があるものの、北米子会社KIMURA，INC．の拡販活動が奏功し受注の増加を見込むことから、売上高は4,570百万円（前期比23.6％の増収）を予想している。
この結果、物流サービス事業の売上高は22,310百万円（前期比7.6％の増収）を予想している。
営業利益は北米子会社ＫＩＭＵＲＡ，ＩＮＣ．の収益改善を強力に推進することから1,220百万円（前期比19.0％の増益）を見込んでいる。
自動車サービス事業（省略）
その他の事業
・情報サービス事業
主要顧客よりのシステム開発受注の拡大や新規拡販活動による受注の増加を見込むことから、売上高は1,600百万円（前期比9.8％の増収）を予想している。
・人材サービス事業
引き続き企業の人材不足による需要の拡大により受注の増大を見込むことから、売上高は1,775百万円（前期比32.1％の増収）を予想。
この結果、その他の事業の売上高は3,375百万円（前期比20.5％の増収）、営業利益は85百万円（前期比20.8％の増益）を見込んでいる。
