クロアチア大統領／日本郵船を訪問

来日したクロアチアのメシッチ大統領は3月4日、日本郵船を訪問して草刈隆郎会長と会談した。
メシッチ大統領は、多数のクロアチア人配乗船がある日本郵船に対して雇用への貢献について感謝するとともに「港・造船・観光の分野でNYKとの関係をよりいっそう深めていきたい」と述べた。
これに対し、草刈会長は「クロアチア人船員は当社にとって重要な存在で、当社の船舶運航において中核的役割を果たしている」と述べるとともに、それ以外の分野でもクロアチアとの協力関係を築いていきたい、とした。
日本郵船グループの船舶管理会社「NYKシップマネジメント社」は2004年にクロアチア事務所を開設。現在、同社管理船に配乗している約2350人の職員のうち、クロアチア人職員は約220人となっている。
2005年12月には国立スプリット大学海事学部と提携し、幹部候補生を育成するNYK特別クラスを創設した。また、日本郵船の自動車船グループではクロアチアのウルヤニック造船所で建造された4隻の自動車専用船を定期傭船中だという。