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日本レップ/大型ファンドで売上高4倍の147億円目指す

2008年06月27日/決算

日本レップは6月26日、事業説明会を開催した。前期決算では営業利益、経常利益ともに落ち込んだが、今期に立ち上げる大型ファンドの利益などで、売上高を前期比で4倍の147億4227万円に伸長させる。
2008年3月期決算は、売上高が前期比1.1%増の36億1519万円と横ばいで推移。営業収益が伸び悩む中、オフィスの新設や増床、従業員の増強など一般管理費が増大したため、営業利益は同44.1%減の10億7445万円、経常利益も同24.8%減の18億849万円と大幅な減益となった。
今期はアセットマネジメント事業のハイライトとして、私募型の大型ファンド「J-REPロジスティクス・ホールセール・ファンド」を今夏にも創設する。
これは国内外の機関投資家から資金を募り、同社が行う大型物流施設の開発、展開の資金源とするもので、ことし8月までに1000億円の資金を調達する予定で、収益型案件と開発型案件の両方に均等に投資する。
さらに、現在大阪府や福岡で建設中の物流施設の完成を急ぐ。物流不動産仲介事業でも、優良案件の掘り起こしなど収益管理の強化、効率的な運営を進め、優良テナントに優良物件を仲介する姿勢を堅持する。
これらの取り組みで、今期は売上高を4倍の147億4227万円、営業利益を同61%増の17億3200万円、当期利益を同76%増の13億9449万円に伸長させ、前期の不振を挽回するという。
説明会で、今月に就任した片地格人社長は今後の事業展開について、「築後30年超の倉庫は、日本の倉庫の約25%を占める。このリニューアル需要を今リサーチしている最中だ。良いテナントに良い物件を提供すれば、自然にそれが当社の資産となり、顧客にも効率的なコストコントロールのツールを提供することになる」と述べた。また、今後の物件開発では「エリア的には東名阪に福岡をプラスした地域が中心となる」とし、北海道や東北エリアでの開発は現在視野にないという認識を示した。
<事業説明する片地格人社長>
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