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キユーピー/物流事業健闘も原材料高騰が足を引っ張り営業利益18%減

2008年10月07日/決算

キユーピーは10月6日、2008年11月期第3四半期決算を発表した。それによると、決算内容は売上高こそ前期比1.4%増の3558億4500万円となったものの、営業利益は96億7000万円(18.6%減)、経常利益は97億9800万円(18.1%減)、当期利益は52億5500万円(9.5%減)と軒並み減益となった。

原資材のグループ一括購入や生産歩留りの改善、販売促進費低減などの努力が、食油などのコスト増を吸収し切れなかった。

セグメント別の状況は、物流事業では、流通業者など向けの専用物流やキユーソースルー便が新規顧客の獲得などで伸長したが、食品メーカー向け共同物流が伸び悩んだ。並行して、倉庫作業支援システムや移動棚の運用など作業面の効率化を図った。

この結果、同期の物流事業売上高は717 億円(4.3%増)と増収を確保。営業利益は、中継コスト削減や倉庫内業務の標準化など合理化策を推進したが、予想以上の燃料価格の上昇や、合理化改善策の遅れもあり11億3000万円(24.7%減)となった。

主力の食品事業で鶏卵・食油の価格高騰が影響し、8月1日出荷分からマヨネーズ、ドレッシング類の価格に価格高騰分を転嫁した。商品別では、健康訴求マヨネーズタイプなどが好調だったほか、健康機能事業でヒアルロン酸が食品・化粧品用途で伸長した。サラダ・惣菜事業は、多品目の野菜を使用したサラダなどが好調だったが仕入販売品の取扱い商品数を絞った影響などが出た。食品事業売上高は2841億4400万円(0.6%増)となった一方、営業利益は115億6000万円(13.7%減)となった。

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