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三井造船/船舶とプラント部門で減少、当期利益は87.9%減

2008年11月04日/決算

三井造船が10月31日に発表した2009年3月期中間決算によると、売上高は2858億3200万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は45億6400万円(68.5%減)、経常利益は42億7600万円(66.9%減)、当期利益は5億1400万円(87.9%減)と減収減益となった。

受注高は、前年同期に比べ機械部門は増加したが、船舶部門やプラント部門で減少し、前年同期比843億円減少の3598億円。また、売上高については、プラントの進行基準工事の減少で前年同期比50億円減少の2858億円。

一方、損益では、資機材の高騰をはじめ、クレーン転倒事故や鋼材の入荷遅れによる工程への影響のほか、一部工事の採算悪化で、営業利益は前年同期比96億円減少の46億円となり、経常利益は前年同期比86億円減少の43億円、当期利益は特別損失に訴訟関連損失とクレーン転倒事故による災害損失を計上したことで、前年同期比37億円減少の5億円となった。

セグメントの状況をみると、船舶部門の受注高は、ばら積貨物運搬船や作業船、FPSO(浮体式石油生産貯蔵積出設備)などを中心に1563億円を計上した。売上高はタンカーや鉱石運搬船、ばら積貨物運搬船のほか、FPSO、冷凍運搬船などで1257億円となり、クレーン転倒事故や鋼材をはじめとする資機材の高騰の影響で営業損失は13億円。

また、鉄構建設部門の受注高はコンテナクレーンや橋梁、その他で557億円。売上高はコンテナクレーンや橋梁を中心に221億円となり、営業損失は6億円。

機械部門の受注高は舶用ディーゼル機関や各種産業用機械、アフターサービス事業、連結子会社の好調な受注で1175億円。売上高は同種の製品群で934億円となり、営業利益は109億円。

プラント部門の受注高は受注残高が積み上がっていることもあり、選別受注に努めたため、193億円。売上高はモノエチレングリコールやプロピレンオキサイド製造プラント工事、エラストマー製造プラント工事などで337億円となり、英国ロンドンで係属していた仲裁の裁定に関する費用負担に加え、一部工事で採算悪化が発生し、営業損失は57億円。

なお、通期の見通しは、セグメント別では船舶の売上高が32億円、鉄構建設が7億円、機械が20億円、プラントが9億5000万円。

全体の売上高は7100億円、営業利益は270億円、経常利益は240億円、当期利益は130億円となる見込み。

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