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澁澤倉庫/3月期の売上高6.5%減、当期利益64.8%減

2009年05月11日/決算

澁澤倉庫が5月11日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は529億8800万円(前年同期比6.5%減)、営業利益18億2800万円(0.1%増)、経常利益14億8900万円(54.3%減)、当期利益3億4900万円(64.8%減)の減収減益となった。

物流事業で倉庫を基点とした輸配送業務の強化、流通加工業務の拡大など、配送センター機能の充実と海外ネットワークの強化に努めた。不動産事業でも現有資産の高度利用と賃料水準の改善に努め、物流事業での新拠点の寄与があったものの、昨秋以降の荷動き減少、不採算業務からの撤退の影響などで減収減益となった。

部門別は、物流事業の倉庫業務で前期に新設した物流拠点が寄与したが、国内貨物の荷動きの低下や荷主企業の減産などの影響で保管残高や入出庫量が減少。保管料、荷役料ともに減少し、営業収益は2.1%減の82億8500万円だった。

港湾運送業務は、輸出入荷捌貨物の取扱が大幅に減少したこと、建設機械・鋼材など在来船貨物に係る船内荷役業務の取扱が昨年11月以降に減少したことなどで、売上高は11.2%減の58億4400万円と大幅に減少した。

陸上運送業務は、飲料や自動車関連素材等の取扱いが減少し長距離・地場ともに輸配送業務が低調に推移したことやフェリー航送の不振、引越業務で中・大型案件の受注の伸び悩みに加え、不採算業務の整理もあり売上高は6.2%減の269億5100万円。

国際輸送業務は、昨秋以降、航空貨物の輸出入取扱の減少と海上貨物の日本-アジア間の国際一貫輸送、海外荷捌業務の減少などで、売上高は16.6%減の43億2000万円となった。

その他の物流業務は、通運業務の取扱が増加したものの、輸出の激減から輸出梱包業務が大幅に減少し、売上高は9.5%減の14億7100万円。物流事業全体の売上高は7.3%減の468億7400万円となった。

来期は神戸ポートアイランド新倉庫の完成がある一方、港湾運送業務と国際輸送業務の大幅な取扱減少などで売上高510億円(3.8%減)、営業利益15億4000万円(15.8%減)、経常利益9億8000万円(34.2%減)、当期利益5億円(42.9%増)の見通し。

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