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日本レップ/購入予定物件の引当金計上などで当期損失106億円

2009年05月15日/決算

日本レップが5月15日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は90億9600万円(前年同期比151.6%増)、営業損失5億5900万円(前期は10億7400万円の営業利益)、経常損失22億9000万円(18億800万円の経常利益)、当期損失106億2000万円(7億9200万円の当期利益)となった。

保有資産の保守的評価により特別損失を計上。また昨年12月に契約解除を行った購入予定物件に関して、返還請求中の支払済み手付金と仲介手数料に保守的な会計処理として、全額に対し引当金を計上した影響で減益となった。

事業別の業績は、不動産仲介関連事業で引き続き堅調な物流拠点の再編、集約ニーズを受けた市場動向や、大型案件の成約などで順調に推移。不動産仲介関連事業の売上高は売上高11億2600万円(61.8%増)、営業利益4億9600万円(386.5%増)と大幅増を確保した。

アセットマネジメント事業は、新規の物件取得を抑制し、既存ファンドの運用とバランスシートの効率化を目的とした自己投資物件の売却に注力した。ファンド関連のフィー収入が減少する一方で、連結対象となっているコアファンドが保有する物流不動産の賃料収入や、保有不動産の売却収入が計上され、売上高は79億6100万円(176.4%増)、営業利益8億9100万円(52.2%減)となった。ことしの3月31日現在、運用資産残高は1448億円となっている。

その他事業では、子会社のジェイ・レップ・ロジスティックス総合研究所が作成している物流不動産に関するマーケットレポート、外部からの調査・コンサルティングを受注しているが、営業収益は700万円(79.0%減)、営業損失800万円(49.9%減)となった。

来期は自己資金での物流不動産投資モデルから転換、ファンドの運営に注力し、フィー収入により収益を上げるビジネスモデルへの回帰を進めるが、保有不動産の売却に伴う損失計上や、連結対象となっていコアアファンドや計画中の新ファンドからのフィー収入の見通しが現時点では立ちにくく、売上高134億9400万円(48.4%増)、営業損失3億400万円、経常損失20億1200万円、当期損失20億2200万円の見通し。

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