東洋埠頭が7月31日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は79億2800万円(前年同期比8.6%減)、営業利益4億700万円(14.4%増)、経常利益4億円(0.9%増)、当期利益2億5100万円(25.4%増)となった。
部門別の概況は、埠頭部門の経岸貨物量が133万トン(前期は128万トン)と増加。穀物類は川崎・鹿島・志布志各地区で取扱が増加し、前期の97万トンを上回る108万トンの取扱となった。石炭類は、発電所用石炭の取扱が激減し14万トンの取扱にとどまった。
鉱石類などその他貨物は、シリカサンド、非鉄鉱石、ソーダ灰の取扱は増加したが、鉄スクラップの取扱中止や合金鉄などの取扱減少で9万トンの取扱となった。このため売上高は10億7800万円、5.5%減となった。
倉庫部門の入出庫数量は、前期の92万トンを下回る81万トンで推移。平均保管残高は、前期の26万トンを下回る25万トンと、金額では391億円となった一般貨物では、豆類や鋼材などは増加したが、紙・パルプや合成ゴム・樹脂などの取扱が減少。
輸入青果物は、キーウィフルーツやシトラス、トロピカル類が減少した一方、ダイエットブーム以降需要が増加したバナナが堅調に推移し、青果物全体では取扱増となった。冷蔵倉庫貨物の取扱は前期の3万5000トンを下回る2万4000トンだった。部門売上高は54億7800万円と4.3%減となった。
国際物流業務、施設賃貸業務、自動車運送業務、コンテナターミナル業務、工場構内作業などのその他部門は、国際物流業務と自動車運送業務が減少。売上高は13億7100万円、24.1%減となった。
通期は売上高297億円(8.2%)、営業利益10億円(4.4%減)、経常利益9億円(2.4%減)、当期利益4億5000万円(25.5%増)を見込んでいる。