財務省が9月24日に発表した8月分の貿易統計速報によると、輸出額は4兆5111億円（前年同月比36.0％減）と11か月連続、輸入額は4兆3254億円（41.3％減）と10か月連続で減少した。
輸出では、自動車（50.0％減）、鉄鋼（43.3％減）、鉱物性燃料（59.9％減）などが減少した。輸入では原粗油（61.3％減）、液化天然ガス（51.7％減）、石炭（55.2％減）が減少。輸出は過去82位、輸入は50位の水準だった。
各地域の貿易動向では、米国向け輸出は 7131億円（34.4％減）と24か月連続で減少し、輸入は4402億円（38.4％減）と11か月連続で減少した。輸出では、自動車（31.9％減）、原動機（35.4％減）、金属加工機械（82.1％減）が減少した。輸入では穀物類（49.2％減）、航空機類（84.5％減）、石油製品（64.4％減）が減少した。
EU向けでは、輸出が5143億円（45.9％減）と13か月連続、輸入が4696億円（24.2％減）と11か月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は448億円と86.5％減となった。主な輸出の減少品目は自動車（53.7％減）、映像機器（50.3％減）、自動車の部分品（40.5％減）が減少した。輸入では医薬品が29.0％増となった一方、減少したのは、自動車（35.2％減）、非鉄金属（65.3％減）、原動機（46.3％減）。
アジア向けでは、輸出が2兆5753億円（30.6％減）と11か月連続、輸入は1兆8803億円（30.7％減）と10か月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は6950億円（30.2％減）と12か月連続で減少した。輸出での減少品目は半導体等電子部品（25.7％減）、鉄鋼（42.2％減）、鉱物性燃料（53.9％減）。輸入では液化天然ガス（57.4％減）、石油製品（68.8％減）、原粗油（76.7％減）が減少した。
中国向けでは、輸出は8846億円（27.6％減）と11か月連続、輸入は9307億円（23.4％減）と10か月連続で減少した。輸出－輸入の差し引き額はマイナス461億円と2か月連続の赤字だった。輸出品目では鉱物性燃料（74.0％減）、半導体など電子部品（26.6％減）、鉄鋼（33.7％減）が減少し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（30.1％減）、鉄鋼（78.1％減）、衣類・同付属品（11.2％減）が減少した。
