経済産業省が11月30日に発表した10月分の10月の鉱工業指数速報によると、鉱工業出荷は前年同月比13.0％減となり、前月比では輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業などの寄与で1.3％増と8か月連続で上昇した。指数水準は86.1(季節調整済)だった。
10月の生産は、一般機械工業、金属製品工業、情報通信機械工業などの寄与で前月比0.5％増と8か月連続で上昇し、前年同月比では15.1％減だった。品目別では半導体製造装置、蒸気タービン部品などが上昇に寄与した。10月の在庫は、前月比で1.5％減、前年同月比で14.4％減と低下し、指数水準は93.3(季節調整済)。在庫の低下に寄与した業種は、一般機械工業、鉄鋼業、輸送機械工業など。
10月の在庫率は前月比で増減なし、前年同月比は3.0％増となり、指数水準は116.9(季節調整済)だった。製造工業生産予測調査では、11月は前月比3.3％増、12月は1.0％増とそれぞれ上昇。11月の上昇は輸送機械工業、一般機械工業、その他など、12月の上昇は電気機械工業、鉄鋼業、一般機械工業などが寄与した。10月の実現率は1.3％減、11月の予測修正率は0.1％となった。
