日本貨物鉄道が10月13日に発表した9月分の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は182.9万トンで、前年同月比で3.6%増となった。車扱いは80.6万トンで1.8%増だった。
コンテナ貨物は、農産品・青果物、積合せ貨物が前年を下回ったものの、食料工業品、自動車部品、化学工業品などが前年を上回った。
食料工業品では、残暑の影響を受けて清涼飲料水が旺盛な出荷となったほか、10月の増税を見据えたたばこの需要の急増により増送となった。
家電・情報機器はエアコンなどの出荷が好調となったほか、自動車部品、化学工業品などは前年の生産調整の反動により増送となった。
一方、農産品・青果物は北海道地区の野菜類が春先の天候不順及び夏場の大雨・猛暑による生育不良のため大幅に減送だった。
車扱貨物は、石油、セメント・石灰石など主要な品目が前年を上回り、石油は残暑の影響により自動車向けの揮発油・軽油が増送、セメント・石灰石も荷主の生産基地の統廃合に伴い増送となった。