富士電機、日本航空、アイ・ティ・イーは5月31日、流通分野での冷蔵・冷凍輸送技術を活用した事業化の検討を開始すると発表した。
<アイスバッテリーとJALの輸送用BOX>
アイ・ティ・イーが開発した蓄冷プレート、アイスバッテリーを活用した物流システムの構築を共同で開始するもので、3社が協力することで、厳格な温度管理が必要とする生鮮食品や輸血用血液などの医薬品の安定的な長時間輸送の実現を目指す。
アイスバッテリーは、航空宇宙分野のコールドジェル技術によって製作した蓄冷プレートで、最長120時間、-20℃から+8℃の範囲で温度を一定に保持できる。
この技術を活用することで、安定的な定温輸送が実現し、従来扱いが難しいとされてきた生鮮食品、医薬品、半導体素材などの信頼性の高い輸送が可能となる。
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