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味の素/在庫を中央集中から消費地シフトへ

2011年06月15日/物流施設

味の素グループは6月15日、震災後の重要施策を決め、安定供給バリューチェーンの強化を着手する。

顧客視点に立った、安定供給のためのバリューチェーンの強化として、集中・効率優先に安定供給のための分散化・補完体制の視点を加えるもの。

生産拠点では、分散化、バックアップ体制とともに、物流面では在庫の中央集中から消費地シフト、物流経路の複数化、フレキシブルな情報システムの設計を行うとしている。

国内の食品バリューチェーン対応強化の方向性として、原料調達分野では、共通原料化、シンプルレシピ化、代替レシピ開発、主原料の補完体制を掲げている。

今後、グループ会社それぞれにおいて検討・実施するとしている。

なお、省エネ対策として、味の素本社、支社で、8月に特別休暇を付与し、有給休暇と合わせて連続休暇(6~9日間)取得を推進するとともに、7月1日から9月30日まで就業時間を午前7時45分から午後4時20分に変更する。

生産部門は、東京電力・東北電力管内の工場(27工場)の平日のピーク時使用電力15%削減を実施するため、休日への生産シフト体制(8工場)、夜間への生産シフト体制(12工場)、他地域の工場への一部生産シフト(3工場)を行う。

さらに、自家発電設備を既存5工場、新規7工場、計12工場で導入し、味の素社川崎工場では東電へ真夏のピーク時でも1万4000kw(3万3000世帯分)を供給できるように維持する。

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