プロロジスは9月14日、米国内で物流不動産の需要が順調に回復を続けていることについてまとめた調査レポートを発表した。
この調査レポートでは、物流不動産の需要に関する主な指標の最新情報を分析した上で、生産、商取引、在庫量が回復基調であることから、2012 年中に全世界でおよそ3716万㎡(4億平方フィート)のプラスの新規需要になることが予想される、としている。
また、米国の商業と消費は以前のピーク水準を超え、在庫量は記録的な低水準から回復し2011年の下半期の増加ペースを保つために今後早いスピードで増加する必要がある、と分析している。
さらに、在庫量は不況前の水準に直ちに戻るわけではないが、現時点では経済や消費と照らし合わせて妥当と思われるレベルを下回っている。
そして、今後も継続的に物流不動産の需要が見込まれ、現在の在庫(新規に賃貸可能なスペース)量に対する新規需要は、2012年中に金融危機前のピーク水準を超えると見ている、としている。
最後に、今回の不況は根深いため景気回復が当初の想定より遅れてはいるものの、世界経済と物流不動産マーケットは2011年下半期に回復が見込まれ、最新かつ効率的な物流施設への需要増加が今後12カ月から18カ月間続くだろうと考察している。
プロロジス/「NIKKEI 脱炭素アワード 2023」で奨励賞受賞