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SGホールディングス/大規模基幹系システム、オープン化を完遂

2012年02月27日/IT・機器

SGホールディングスは2月27日、2005年8月より開始した情報システム刷新プロジェクト「F-Cube」で、2011年末の請求システム安定稼働をもって、既存のホストコンピュータを2012年1月末に全て撤廃し、基幹系システムのオープン化によるダウンサイジングを完遂したと発表した。

プロジェクト推進期間中に、貨物取扱量は1.2倍、e-コレクト決済金額は1.6倍、インターネット貨物問い合わせ件数は9.5倍(いずれも2005年比)と、ビジネスの拡大やサービスの拡充によって、システムのデータ処理量は大幅に増加した。

F-Cubeは、リアルタイムアーキテクチャと世界標準の最新技術を全面的に採用することにより、1日に1億件以上にもなるデータ量に対応すると共に、顧客へのタイムリーかつきめ細かいサービスの拡充を柔軟かつ迅速に実現できる環境を構築した。

従来なら、処理のピーク時に合わせて毎年数十億円程度のハードウェア追加投資が必要だったが、柔軟な拡張性を備えた新システムで日々最適化を実施すると共に、ハードウェア・ミドルウェアの追加は最小単位で行える構造にシフトしたことで、システム調達コストの大幅な削減を達成した。

主な削減コストとしては、システム全体の年間ランニングコスト(P/Lベース)をプロジェクト発足(2005年8月)当時から約20%、対象領域(F-Cube)においては約45%削減。

ハードウェア・ミドルウェアの占める割合が大きかった従来の投資構造を見直し、システム刷新時の新規調達コストを約80%削減。

年間11億個の取り扱い荷物を元に発生する大容量データに対し、効率よく柔軟に分割処理できる仕組みをオープンアーキテクチャにて実現。

安価なストレージを活用し、従来のホストコンピュータで数十テラバイトであったデータの約10倍のデータを保持し、このデータの利活用により業務処理効率を大幅に向上。

開発要員のスキルセットをレガシー言語から最新の開発言語に切り替え、グループ内外を問わず迅速かつ安価にサービスを提供できる体制を確立。

請求書様式の見直し等、業務改善に伴う顧客へのサービス品質と業務効率を向上した。

なお、このプロジェクトは、SGホールディングス、SGホールディングスグループ全体のITを担うSGシステム、システムダウンサイジングの実績が豊富なフューチャーアーキテクトの、三社一体の体制で推進した。

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