SGホールディングスグループでIT統括事業を担うSGシステムは12月17日、AIを活用したOCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)サービス「Biz-AI×OCR」で提供する、給与支払報告書(給報)を対象とした読み取りサービスのバージョンを刷新、提供を開始したと発表した。
<Biz-AI×OCR(給与支払報告書向け)エントリー画面>
「Biz-AI×OCR」は、SGシステムがフューチャーアーキテクトと共同で、独自のAI-OCRエンジンとアルゴリズムを組み合わせて開発した給報向けのサービス。2021年1月に提供を開始して以降、継続的なバージョンアップを続け、機能追加と精度改善を行っている。
なお近年はBPO事業者に加えて自治体での直接採用も広がっており、2023年度の読み取り実績は200万枚を突破している。
今回のバージョンアップで、非定型エンジンおよびAI-OCRエンジンが改良、読み取り精度は全項目平均で99.1%に到達した。
また利用者のニーズが高かった「総括表」の読み取りが可能になった上、読み取り結果変換ツールの機能追加、新たなエントリーシステムの導入などにより、さらなる業務効率化を実現するという。
SGシステムは、共同開発者であるフューチャーアーキテクトとAI-OCRサービスを提供することで、自治体や事業者の業務省力化を支援するとともに、SG ホールディングスグループで培ってきたIT・デジタル技術のさらなる向上に取り組み、DXを進める顧客の業務効率化や生産性向上に貢献していくとしている。
SGシステム/給与支払報告書を対象にAI-OCRサービス開始