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ヤマト福祉財団/宮城県の海底ガレキ撤去、助成金で本格化

2012年03月14日/CSR

ヤマト福祉財団は3月14日、復興再生募金の助成先である宮城県海底清掃資材購入支援で、ガレキ撤去専用底引き網が完成し、3月18日より沖合いでの大規模な海底のガレキ撤去を開始すると発表した。

ガレキ撤去専用底引き網は、漁網メーカーのニチモウと県内漁業関係者が共同開発したもので、回収・仕分けしやすいよう目あい(あみの目)を大きくし、摩耗に強い素材を使用したガレキ回収専用の底引き網。

回収用袋を装着し、60t船で最大で約20立米程度のガレキの回収が可能となった。専用底引き網は、3月までに宮城県漁業協同組合に3網、渡波漁船漁業協同組合に2網、宮城県沖合底びき網漁業協同組合に13網が納入された。

宮城県漁業協同組合に所属する3隻と、渡波漁船漁業協同組合に所属する2隻が仙台湾内沿岸、宮城県沖合底びき網漁業協同組合が保有する13隻が水深30m超の沖合いで専用底引き網を使用した回収作業にのぞむ。

海底に堆積したガレキの撤去作業は震災後1年以上を経ったもの、作業が進まない地域が数多くあるのが現状。

石巻漁港では、養殖漁場を中心とした水深30mまでの沿岸で、撤去作業が進んでいるもの、水深30mを越える沖合いでは、底引き網や刺網の漁業者が操業時等に自主的な撤去を行わなければならず、操業を開始したものの、いまだに多量のガレキが堆積されているため、漁の妨げとなっていた。

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