物流子会社-1/成功の基礎(投稿)

2012年08月31日 
ちょっと異常な世界に浸る

物流子会社が成功するためには、表には出ていない、表面的には見えない、自分の魅力が『何か』を知ることです。

まず、物流子会社とはいえ、物流会社のひとつの形態なのですから、基礎力が必要です。安全、品質を高め維持するためのもの。トイレ掃除でもISOでも、やると決めた習慣を続けているという、ストイックさです。

物流子会社ではそれを遵守しているというばかりでなく、従業員全員が喜々として参加し、ある種の近寄り難い世界を演出しています。

それ以上に、親会社の仕事を基礎代謝とみなし、さらに激しく身体をいじめています。

親会社の仕事にはとうぜん、イレギュラーな仕事がありますが、物流子会社のスゴイところは、それを拒否しないところです。だから物流子会社には、自分らが気づいていない知的財産が山のようにあります。眠っています。

そういう観点からしても物流子会社には、他の一般の物流業者よりも、”楽しく”かつ”好き”なものに満ちていると思うのです。

自分に厳しくし過ぎている

不思議なことに”親方日の丸”とかいって手を抜いている人は、まず見受けられません。自分を縛りつけるものを求めてやみません。圧倒的な仕事量をこなしています。そのことによって、物流品質は異常に高いのです。

物流の仕事は入庫と出庫と配送をすれば、それでいいのだ、という訳ではありません。その一つひとつが、いろいろなワークパッケージの塊でできており、さらに様々なアクティビティによって構成されています。きめ細やかさが仕事と言われるものの本体であり、それを疎かにしないことです。

物流子会社はとくにメーカーの物流子会社は、IE生産管理や品質管理の影響下にあるのか、勉強好き・研究好きな従業員で構成されています。

こういう人たちがかつて日本に存在していたのを、私は知っています。

それは”サムライ”といわれる人たちです。

外の世界とのギャップを求める

物流事業者にありがちなのは、良いサービスをやれば良いのだ、という考えです。良い倉庫、良いドライバー、あるいは良い顧客、それがあればもっと上手くいくのに、と考えてしまうことです。

これは間違っています。大事なのは、顧客の欲している何かに適合させられるかどうかなのです。顧客の問題を解決してあげられるかどうかなのです。

輪をかけて物流子会社が気をつけなくてはならないのは、親会社の立場に立っているからそれでいいのだ、という自己満に陥ってしまうことです。

親会社の業務を代行することを、顧客の問題を解決していると思い込んでしまうことです。

一般に企業が頑張っているのに発展しない、伸びないというのは、独自路線で何とかやっていこうという良くない自尊心から生じています。独自判断でものごとを処理しているとも言えます。

物流子会社の価値は実は、外部とのインターフェイスがキーです。ほんとうに利益を出すためには、元請け孫請けというタテの関係ではなく、物流事業者としてヨコの関係を活かしきってこそです。(つづく)

■執筆:江島 裕氏(ロジスティクス&ビジョン代表)

■ロジスティクス&ビジョン
http://www8.plala.or.jp/logivision/index.html

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