山九は10月29日、サウジアラビア王国法人SATORPとの間で、ジュベール製油所の日常保全業務について内示を受け、受注が確実となったと発表した。
SATORPより内示のあった内容は、2013年初頭にアルジュベールで操業予定の大規模石油精製プラント(ジュベール製油所[40万BPD])の日常保全業務を2社にアウトソーシングするもので、山九はトッパー2系列のうち1系列とボイラーなどのユーティリティーを担当する。
期間は2012年11月より2019年10月までの7年間で、3年延長のオプションが付いている。
これまで、サウジアラビアではプラントオーナーがインハウスでメンテナンスを行っており、今回のようにメンテナンスを計画段階からアウトソーシングするのは、初めてのケース。
SATORPは約2年の歳月をかけ、世界各国の有望企業数10社を対象に、調査、ヒアリング、を実施し、最終的に山九を含む2社を決定したもの。
なお、メンテナンスのアウトソーシング(3PM)事業を推進して来た山九にとっても、日系以外の外国企業からの海外での大型日常保全の受注は初めて。