日本ペイントと船舶用塗料のグループ会社・日本ペイントマリンは5月2日、低燃費型船底塗料の性能を発展させた新製品「A-LF-Sea」(エーエルエフシー)の販売を開始した。
中国の補修船で「A-LF-Sea」の塗装が増加しており、日本ペイントマリンでは、国内外の船舶での採用拡大を目指し、積極的に販売する。
2007年に販売を開始したLF-Seaは、マグロの皮膚にヒントを得た生体模倣技術が特長で、船舶の燃費は約4%改善し、3月末現在で採用船舶数は790隻となっている。
新製品A-LF-Seaは、現行のLF-Seaと比較し6ポイントアップの燃費低減最大10%を目指して、2009年秋から開発に取り組んでいた。
摩擦低減発現機能の強化と自動車用塗料で培ってきたレオロジーコントロール技術の導入により摩擦抵抗低減に成功し、テスト船でのモニタリングの結果、ほぼ開発目標値を確認しているという。
今後、東アジアなどの海外現地法人を通じてA-LF-Seaの採用を積極的に働きかけ、2015年度には年間300隻の採用を目指す。
■A-LF-Sea製品情報サイト
http://www.nippe-marine.co.jp/products/a_lf_sea/index.html