住友商事は4月23日、世界初となる長尺レール輸送船の新造整備を開始したと発表した。
新日鐵住金が八幡製鐵所で製造する150メートルの鉄道用レール(「長尺レール」)輸送を行うためで、船は、全長が約190メートル、積載重量が2万3000トン。
155メートルのホールド(船倉)と3基のクレーンを装備する世界初の船で、新来島どっくで建造され、8月に竣工する予定。
新日鐵住金製の鉄道用レールは、耐摩耗性・耐表面損傷性に優れ、世界で唯一150メートルの長さで圧延・製品化されたもの。
従来は輸送に使用する船舶の構造的な制約から、長尺レールを6分割して輸出せざるをえなかった。
画期的な構造を持つ長尺レール輸送船新造整備により、長尺レールを原寸で輸送することができ、鉄道事業各社でのレール溶接数削減等による線路保守作業の軽減に加え、より一層の軌道安定化に貢献する。
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