住友商事は7月19日、トラックやコンテナ向けの荷積み作業自動化ソリューションを提供する米国のAIロボット企業「Dexterity」と合弁会社を設立したと発表した。
「物流の2024年問題」をAI搭載の荷積みロボットで解決しようと取り組むもの。
2017年に誕生したDexterityは、米国の大手物流企業を中心に実績を積み重ね、2021年10月には約14億ドルの評価額を達成したユニコーン企業。
既存のハードウェアに組み合わせる独自のAI、コンピュータビジョン、制御技術を開発し、従来のロボットに比べて高速動作や協調動作、また複雑な動作を実現。これにより人的作業でしか実現できなかった工程を自動化するソリューションとして注目されている。
両社はこうしたソフトウェアを日本で本格的に販売していくため、共同出資による合弁会社「Dexterity-SC Japan」を設立した。
Dexterityが持つ技術力と米国での販売実績、住友商事の国内顧客ネットワークとグループ会社の三井住友ファイナンス&リースと連携したファイナンス機能などを活かし、事業展開を図る。
さらに今後、日本国内でのソリューション販売を中心に、グループ会社を含めた住友商事の物流拠点とも連携。Robotics as a Service(RaaS)事業を通じ国内の物流業界の効率化‧高度化に貢献していく考えだ。
■新会社概要
社名:Dexterity-SC Japan
本社:東京都千代田区大手町1丁目6−1 大手町ビルヂング 6階
設立:2024年6月
事業内容:AIロボティクスによるソリューションの提供とロボットの販売
住友商事/NEXT Logistics Japanに出資、2024年問題への貢献