UDトラックスは10月2日、ユニキャリアホールディングス(ユニキャリアHD)傘下のグローバルコンポーネントテクノロジー(GCT)に、UDトラックスの鴻巣工場を今年末をめどに売却すると発表した。
GCTは、鴻巣工場取得で、フォークリフト用ディーゼルエンジンの鋳造から加工、組み立てまでを行う一貫生産が可能になる。
UDトラックスの鴻巣工場では現在、同社向け中型トラック、日産向け小型トラックとユニキャリアホールディングスの子会社であるユニキャリア向けフォークリフト用ディーゼルエンジンの鋳造業務を行っている。
UDトラックスは同工場売却に伴い、上尾工場内でユニキャリア向けフォークリフト用の加工・組み立てに使用していた設備を鴻巣工場に移管する。
これによりGCTは、ガソリンエンジンを含めた生産能力の増強も可能となり、文字通りフォークリフト用エンジンの総合開発製造販売会社として事業拡大を目指して新たな一歩を踏み出す。
譲渡後の鴻巣工場では、現在とほぼ同数の約150名がユニキャリアに転籍した上で業務に従事する。
同従業員はUDトラックスでフォークリフト用エンジンの加工・組み立て・鋳造などを専門としてきた。
今後、長年培ってきたフォークリフト用ディーゼルエンジンの製造技術をGCTに伝えていく。