ヤマト運輸は10月21日、熊本県、肥後銀行と「アジア向け熊本県産農林水産物等の輸出拡大に向けた連携協定」を締結し、熊本県庁で調印した。
熊本県産の農林水産物の輸出拡大のため、海外展開へ意欲的な県内の生産者や輸出事業者に有益な新しい販売ルートを提供し、熊本県内の事業者が海外で付加価値の高いビジネスを展開できるように、総合的に支援する。
熊本県・肥後銀行・ヤマト運輸の3者による商談会の共同開催、それぞれのネットワークを活かした、生産者や輸出事業者と海外バイヤーのマッチングを通じて、物流だけでなくビジネスを強力にサポートする。
<左から、熊本県のPRキャラクター「くまモン」、肥後銀行 甲斐頭取、熊本県 蒲島知事、ヤマト運輸 木川会長、ヤマト運輸のキャラクター「クロネコ・シロネコ」>
県内の事業者が、安心して海外でのビジネスが展開できるよう、書類作成や輸出の手続きの支援を行う。
今後、香港をはじめとしたアジア地域で一層の拡大が見込まれる通販マーケットに対応し、ECサイトを通じた販路拡大を進める。
香港でECサイト「くまもとクラブ」を開設し、香港の富裕層を中心とした消費者やレストランなどに向けた販売ルートを構築する。
航空輸送では、ANA Cargoの沖縄国際物流ハブを基点とした航空ネットワークと、ヤマト運輸の国内ネットワークを活用し、アジア向けに最短翌日配達のスピード輸送を提供し、国内では熊本県内のどこからでも、荷物1個から発送できる。
航空輸送のみならず、海上輸送のニーズにも応えるため、熊本港や八代港を活用した輸送スキームを構築し、地域経済の活性化に貢献するとともに、航空・海上の輸送モードや、農林水産物ごとに商材の特性に合わせた梱包資材を研究・開発する。