日本貨物鉄道(JR貨物)は11月12日、「新形式機関車」のモックアップを用いた「新形式機関車運転シミュレータ」2台を、導入したと発表した。
JR貨物は「中央研修センター」で、運転士の新規養成と訓練を行なっており、教材として、国鉄時代から使用してきた従来形式機関車の実物の機関車をシミュレータとして3両設置し、教育・訓練に活用してきた。
JR化以降に導入したEF210形式直流電気機関車等の新形式機関車の割合が増加していることから、既存のシミュレータ1両を撤去し、代わりに新形式機関車のモックアップを用いた新形式機関車運転シミュレータ2台を、導入した。
併せて、新形式機関車のブレーキ機構の理解促進を目的として、実際の台車を用いたブレーキ制御装置と連動したブレーキシステム教材の設置と、実際に発生した運転事故現場の線路状況の再現や、予め想定した運転事故の線路状況を任意に設定できる機能を持つ事故発生線路再現ソフトウェアの導入を行なった。
これらの導入により、新形式機関車を運転する際の技術を習得と車両故障の際に迅速な対応が出来るようになったとしている。