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マレーシア日通/ハラル物流認証を取得

2014年12月16日/国際

日本通運は12月16日、マレーシア日本通運がマレーシア政府の認証機関であるマレーシア・イスラム開発局(JAKIM)に申請していた物流に関するハラル認証を日系物流企業として初めて取得したと発表した。

<ハラル洗浄オペレーションの様子>
20141216nittsu - マレーシア日通/ハラル物流認証を取得

マレーシア国内では、原材料や生産工程は、ハラル認証基準によって厳格に管理されてきたが、工場を出てから店舗へ並ぶまでの流通過程は今まで認証基準がなく、自主管理に止まっていた。

このため、2013年7月、物流に関する認証基準であるMS2400-1(運送)とMS2400-2(倉庫)がJAKIMによって設けられた。

これを受け、2013年9月、マレーシア日通はハラル認証制度のうち、運送業務に求められる「MS2400-1」の認証をJAKIMへ申請した。その後、認証取得に備え、イスラム法(シャリーア)に則った方法で宗教的に洗浄された車両4台を導入、認証基準に基づいて、店舗輸送などの輸送試験を行ってきたもの。

マレーシア日通では、認証取得を機に、まずマレーシア国内でのハラル食品やハラル飲料・化粧品等の輸送サービスを本格的に開始する。そして、今後はハラル製品のサプライチェーンを幅広くサポートするため、倉庫のハラル物流認証(MS2400-2)の取得を検討する。

また、近年マレーシアをはじめ、イスラム諸国から日本を訪れる旅行者が増加しており、それに伴ってホテルや飲食店向けのハラル食品の需要拡大が見込まれることから、日本とマレーシア間のハラル食品の国際輸送に積極的に取り組むとしている。

なお、マレーシア日通が取得した認証は、厳格な唯一の国家認証であり、他のイスラム諸国でも認知度が高いもの。将来的には、本認証とマレーシアで得たノウハウをもとに、グローバルなイスラム市場でのハラル物流サービスのネットワークの構築を目指す。

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