太平洋セメントは8月4日、子会社のCPC社とMM社とそのグループ会社（MMグループ）の間で、MMグループのカリフォルニアでのセメント事業用資産を CPC社が買収することで合意したと発表した。
資産買収により、CPC社がカリフォルニア州に保有しているコルトン工場の生産中止により縮小したセメント生産能力を回復することが出来ることに加えて、カリフォルニア州、アリゾナ州とネバダ州でのセメント需要増に対応可能な供給体制の構築を図ることが可能となる。
同時に、MM グループが保有しているカリフォルニア州オログランデのセメント工場は、大需要地であるロサンゼルスに近い立地であることから、CPC 社が保有する2つのセメント工場（カリフォルニア州モハベ工場およびアリゾナ州リリトー工場）を含めた物流・生産の最適化を図ることにより、物流費低減と生産最適化効果を見込むことが出来る。
買収資産は、セメントプラント（オログランデ工場）とセメントターミナル2か所（ストックトン、サンディエゴ）で、買収金額は4億2000万ドル。
