日本貨物鉄道が8月12日に発表した7月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は186万7000トン(前年同月比3.3%増)、車扱は66万1000トン(1.5%増)となった。
台風11号による大雨・強風、越地区大雨の影響により、月全体では高速貨208本、専貨4本が運休した。
コンテナ貨物は、鉄道へのシフトが続いている積合せ貨物が大幅な増となったほか、猛暑により清涼飲料水の出荷が好調な食料工業品、北海道産生野菜の好調な出荷が寄与した農産品・青果物、堅調な国内生産により化学薬品、化学工業品等が前年を上回った。
一方、製品の売れ行き不振が続く紙・パルプ、家電・情報機器、現地および海外調達化による自動車部品等が前年を下回り、コンテナ貨物全体では3.3%増となった。
車扱貨物は、石油が市場価格の低廉化による需要増とともに盆前需要により好調な発送となり、車扱貨物全体では1.5%増。
コンテナ・車扱の合計では、2.9%増だった。