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大林組ほか/車両に積載した除染廃棄物、放射能濃度の測定システム開発

2015年10月16日/調査・統計

大林組とキャンベラジャパンは10月16日、車両に積載した除染廃棄物の放射能濃度を測定するシステム、放射能測定ゲート「TRUCKSCAN」の改良モデルとして、「可搬型TRUCKSCAN」を共同で開発したと発表した。

<可搬型TRUCKSCANの使用例>
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除染廃棄物の放射能濃度の測定は、時間などの制約から、廃棄物を保管した袋(フレキシブルコンテナ 以下フレコン)の表面の線量を作業員が測定することにより行われるが、この方法では、測定場所の空間線量が影響するなど正確な計測が困難で、作業員が被ばくする可能性も懸念される。

大林組では、2013年にキャンベラジャパンと共同で、車両に積載した複数個のフレコンの放射能濃度を短時間かつ高精度に測定する放射能測定ゲート「TRUCKSCAN」を開発した。

除染廃棄物の中間貯蔵施設のゲートに設置することを想定し、廃棄物運搬車両を通過させるだけで、フレコン内容物の放射能濃度、車載量、車両ナンバーを瞬時かつ高精度に測定・記録できるシステム。

同システムの改良モデルとして、運搬・設置が容易な「可搬型TRUCKSCAN」を開発した。

技術は、環境省の2015年度除染・減容等技術実証事業に採択され、福島県双葉郡富岡町内で効果を実証中だ。

大林組とキャンベラジャパンは、除染廃棄物の仮置場や中間貯蔵施設での搬出入物の放射能濃度管理に「可搬型TRUCKSCAN」を積極的に提案し、福島第一原発事故での被災地の復興に尽力していくという。

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