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フェデックス/年末の貨物取扱量は過去最高の見通し

2015年11月04日/調査・統計

フェデックスは11月4日、ブラックフライデー(米国感謝祭の翌日の金曜日)の11月27日からクリスマスイブの12月24日までの年末商戦期間の貨物取扱量が前年同期比で12.4%増え、過去最高の3億1700万個に達する見込みと発表した。

取扱量は、サイバーマンデー(米国感謝祭の次の月曜日)の11月30日、12月の第1と第2月曜日の3日間にピークを迎え、各日、平均で通常の2倍以上の取扱が予測されている。

アジア太平洋地域においては、中国で近年人気が高まっている11月11日「シングルデー(独身の日)」に代表されるように、他地域とは異なる動向も予想されている。シングルデーは、中国国家郵政局が、同日以降数日間の貨物取扱量が最多で前年同期比40%増の1日当たり1億4000万個になると予測している。

対応するため、フェデックスはさまざまな対策を取っている。その一つが、ネットワークの拡大と処理能力増強に対する戦略的な投資。

保有機材を更新してグローバルネットワークを強化するため、より信頼性が高く、効率的な機材をこの1年で30機(B777F型機2機、B767型機18機、B757F型機10機を導入した。

保有機250機にエンハンスト・フライト・ビジョンシステムを搭載。これにより、視界の悪い中での乗務員の状況把握力が大幅に向上し、天候による遅延の可能性が軽減される。フェデックスは、高度100ft(約30m)での計器進入方式のFAA(米連邦航空局)承認を取得した米国で唯一の貨物輸送会社だという。

さらに、アジア太平洋地域でフェデックス・グローバルリターンズを提供している。これは世界的な返送プロセスを簡素化するために設計された出荷ソリューションで、編集可能な返送ラベル、通関書類、柔軟な返送先設定など、eコマース事業に従事している顧客が商品返送経験を管理する上で役立つという。

そして、貨物取扱担当や配送担当など全世界で5万5000人以上の臨時雇用を予定している。

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