フェデックスエクスプレスは2月4日、アジア太平洋地域のグローバルマイクロビジネス(世界的に活動している小規模企業)に関する調査結果を発表した。
調査ではグローバルマイクロビジネスは急成長を遂げ、毎年収益が増加している企業の割合は、中小企業の50%に対し、グローバルマイクロビジネスでは63%であることがわかった。
アジア太平洋地域内のグローバルマイクロビジネスは、海外進出先を選択するにあたり、同じアジア太平洋地域の市場を好むことも明らかになった。
マイクロビジネスでは、中国での拠点が最も多く、進出している上位8つの海外市場のうち6つがアジア太平洋地域の市場。
グローバルマイクロビジネスの事業者は、ビジネスで物流を重要視していることがわかった。アジア太平洋地域内の対象6市場のうち5つの市場(日本、韓国、中国、香港、シンガポール)で輸送サービスが、「重要な外部サービス」の1位にあげられている。
また、71%のグローバルマイクロビジネス事業者が「輸送サービスは重要」と回答しており、うち21%が「生命線」であるとも回答している。
輸送サービス業者に期待するポイントの上位3点としては、「スピードと信頼性」が最も多く、続いて「時間節約のためのツール」「輸送サービスの多様性」「通関や貿易に関する規則への知識と経験」を挙げている。
調査では、輸出を行うグローバルマイクロビジネスと輸出を行わないグローバルマイクロビジネスでは、企業の成長という観点からも大きな差があることが分かった。
グローバルマイクロビジネスのうち、輸出企業の58%が毎年収益増を達成しているのに対し、非輸出企業はわずか36%だった。
調査結果により、アジア太平洋地域内のグローバルマイクロビジネスの59%が、複数の市場に拠点を置くことで輸出が円滑になると考えている。
フェデックス/日中の越境EC市場参入を支援するハンドブック発行