LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





GLP/神奈川県愛川町に8.9万m2の物流施設竣工、イオンとリコーが入居

2016年06月20日/生産

<免震装置。全体で155個設置されている>
20160620glp8 500x334 - GLP/神奈川県愛川町に8.9万m2の物流施設竣工、イオンとリコーが入居

<井水装置>
20160620glp9 500x334 - GLP/神奈川県愛川町に8.9万m2の物流施設竣工、イオンとリコーが入居

施設面では、免震構造やバックアップ電源、井水の非常用利用など、有事の際の事業継続性を確保するさまざまな装備を採用。

1階と6階には従業員向けのデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、通常時は施設内の案内、周辺道路の混雑状況、バス運行情報などを提供し、災害発生時は気象警報・地震情報が自動的に表示され、最新情報の確認ができる仕組みとなっている。

その他、太陽光パネルの設置、プレキャストコンクリートの採用など環境に配慮した最先端の技術を駆使し、全館LED照明を採用することで、電力の消費を約50%削減し、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)神奈川県の「A」ランクを取得している。

入居企業のイオングローバルSCMは「ソーター、マテハンなどが設置しやすく設計されている点、防火壁を防火シャッターにしたことで、1階の開口が多く、広く使える仕様となっていること、複層階利用に使いやすいようエレベーター、垂直搬送機が設置されている点などが決め手」となったという。また、ユーディーエルは「物流拠点として最適な立地、さらに天井高が6m以上と保管に優れた点、事業継続性の確保と環境に配慮した点」を評価した。

<GLPの帖佐義之社長>
20160620glp10 500x311 - GLP/神奈川県愛川町に8.9万m2の物流施設竣工、イオンとリコーが入居

GLPの帖佐義之社長は「企業の業種別の物流オペレーションニーズをとらえ、的確なフロアプランを提案した結果、2社の入居が早々に決定した。このところ、施設の使い方をカスタマイズする企業が多くなっている。その求めに応えたのが、この施設だ。また、アメニティの充実にも力を入れ、快適に働ける環境を提供し、それが仕事の効率化にもつながると考えている。しかし、それがコストアップ=賃料アップの要因になってはならず、総事業費160億円のうち、どのように割り振っていくかは、その開発企業の努力にかかっている。ランプを従来工法で作らず、プレキャスト工法を用いたのも、その一例だ。コストをアップせずに性能向上を実現した」と話した。

■施設概要
施設名称:GLP厚木II
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4022-2、4041-1
敷地面積:3万8215m2
延床面積:8万9242m2
着工:2015年4月
竣工:2016年6月

<前へ 1 2 3

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース