ヤマトホールディングス傘下の東南アジア地域統括会社のYAMATO ASIA(YA)は2月15日、シンガポール・中国間の陸上幹線輸送ネットワークと、現在東アジアと東南アジアに展開している各国の小口輸送ネットワークを結合させ、 定期的に幹線輸送を行う小口混載輸送(LTL)サービスの提供を開始すると発表した。
ヤマトグループのグローバル戦略において重要な機能と考えている各国での小口輸送ネットワーク間を繋ぐ幹線輸送機能として、昨年8月にマレーシアを本拠地とする クロスボーダー陸上幹線輸送事業者であるOTLをグループ化した。
OTLがヤマトグループの一員になったことを機に、シンガポールから中国までの6000㎞の陸上幹線輸送ネットワークと現在東南アジアと中国で展開している小口輸送ネットワークを結合させたクロスボーダー小口混載輸送サービスの提供を開始することになったもの。
この小口混載輸送サービスの提供開始に伴い、顧客の商材・物量・納期等に応じて陸・海・空のあらゆる輸送モードの提供が可能になった。これまで以上に顧客にとって最適な物流を提供することで、アジアでの豊かな社会の実現に貢献するとしている。
ヤマトグループは、2010年からシンガポール・上海・香港・マレーシア・タイの各地で宅急便サービスを展開し、各国での事業を拡大してきた。
2016年にはマレーシアの GD EXPRESSと資本・業務提携、中国広州市の広州威時沛運集団への出資などグローバル機能の強化を積極的に進めてきた。
■主な輸送対象地域・リードタイム
香港~ハノイ 発送日+2 日
深セン~ハノイ 発送日+1 日
ハノイ~バンコク 発送日+2 日
バンコク~ペナン 発送日+1 日
ペナン~クアラルンプール 発送日+1 日
クアラルンプール~シンガポール 発送日+1 日
深セン~シンガポール 発送日+7 日
ヤマト、西濃、福通/地元企業に宅配委託、秩父市で共同配送開始