日野自動車は2月14日、国土交通省にデュトロのリコールを届け出た。
不具合の部分は制動装置(パーキングブレーキレバー)、電気装置、燃料装置(燃料フィルタ)。
制動装置(パーキングブレーキレバー)は、手動式パーキングブレーキレバーを引き上げた際に、原因は判明していないが、まれにレバー保持機構の歯先どうしがつり合って、レバーが確実に固定できず、その後、つり合いが外れてレバーが下がることがある。そのため、制動力が低下し、最悪の場合、車両が動き出すおそれがある。
電気装置は、インストルメントパネルを固定している金具の端部処理が不適切なため、周囲に配索されたワイヤハーネスが干渉しているものがある。そのため、走行時の振動で被覆が損傷し、ワイヤハーネスと金具がショートして、最悪の場合、ワイパー等の機器類の機能が停止したり、走行中エンストして再始動できなくなるおそれがある。
燃料装置(燃料フィルタ)は、ディーゼルエンジンの燃料フィルタケースの強度が不足しているため、燃料圧力の変動およびエンジン振動により、フィルタケースに亀裂が入るものがあり、
燃料が漏れるおそれがある。
改善措置は、制動装置(パーキングブレーキレバー)が全車両、パーキングブレーキレバーに操作方法を記載したコーションプレートを貼り付け、レバーを確実に固定するための操作方法を知らせる啓発をおこなう。なお、原因が判明次第適切な措置を講ずる。
燃料装置(燃料フィルタ)は、全車両、当該金具とワイヤハーネスに保護材を取り付けるとともに、ワイヤハーネスを点検し、損傷している場合は補修をおこなう。
電気装置は当該燃料フィルタを対策品と交換する。なお、一部の車両においては、既に対策品が取り付けられているため、部品番号を点検し、対策前のものは対策品
に交換する。
リコール対象車の台数は計21万8983台。不具合の件数は142件、事故は制動装置で13件(うち軽傷1件)。
■型式等は下記URLを参照
http://www.mlit.go.jp/common/001172514.pdf