川崎汽船は2月14日、自社のCO2削減目標が、「パリ協定」の「2℃目標」を達成するために科学的に根拠ある水準であることが認められ、国際的イニシアチブ「Science Based Target Initiative (SBTイニシアチブ) 」の認証を取得したと発表した。
<2050年までに運航船舶のCO2排出量を50%以上削減する目標>
同社は2015年3月、環境保全に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」を策定し、温暖化対策として「2050年までに運航船舶のCO2排出量を50%以上削減する」という目標を定めた。
この際に掲げた「2019年までにCO2排出量10%減」という中間目標は2015年度に前倒しで達成し、新たに「2030年までにCO2排出量25%減」という中間目標を定めたが、この新目標がSBTイニシアチブにより認証されたもの。
「SBTイニシアチブ」は、科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標(SBT)の達成を推進するために、CDPなどが共同で立ち上げたイニシアチブで、SBTの設定有無はCDPによる評価項目としても採用されている。
2月13日時点で世界の大手企業211社がSBT設定を宣言しており、このうち、川崎汽船を含め35社の温室効果ガス削減目標がSBTイニシアチブから認証を得ている。
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