ANAホールディングスは4月28日、2017年3月期決算を発表し、貨物事業は、国内・国際の貨物収入合計は1241億円(前期比14.5%減)だった。
内訳は、国内線貨物収入は308億円(2.8%減)、国際線貨物収入は933億円(17.7%減)だった。
国内線貨物は、単価の改善をはかった他、沖縄=羽田線の貨物臨時便を設定する等、増収に努めたが、航空貨物需要全体が期を通じて低調に推移したことや、天候不順により北海道発の生鮮貨物の取り扱いが減少したこと等から、輸送重量、収入ともに前期を下回った。
国際線貨物は、上期は円高による為替影響や燃油市況の下落による燃油特別付加運賃収入の減少があったが、下期からは単価水準が改善した他、日本発アジア・中国向けと、中国発北米向けの貨物需要等を取り込んだ。
貨物専用機は、下期より堅調な三国間輸送貨物を取り込むとともに、需要に応じた臨時便やチャーター便の設定による増収に努め、収益性の強化を図った。
国際線貨物輸送重量は95万4000トン(17.7%増)だったが、収入は為替影響による海外発貨物収入の減少や代理店向けの国際貨物販売手数料を廃止して収入と費用を相殺したこと等により、減収となった。
ANA/6月の貨物重量は国際線10.8%増、国内線10.9%増