近鉄グループホールディングスが5月15日に発表した2025年3月期決算によると、国際物流セグメントの売上高は7969億4100万円(8.6%増)、営業利益は129億6700万円(26.3%減)となった。
航空貨物輸送で半導体や電子部品を中心に物量回復の兆しが見られたほか、中国発Eコマース貨物の輸送需要増加に端を発する運賃原価の上昇、これに伴う販売価格の引き上げなどにより増収となった。一方で競合他社との競争の激化や、荷主のコスト抑制意識が強く、販売価格への転嫁にタイムラグが生じたため、利益面では厳しい状況が継続した。
ロジスティクスでは、自動車関連品において米国系主要顧客の販売台数の伸び悩みにより取り扱いが低調に推移するなど、米国で需要が減少した影響を強く受けた。
トレーディア 決算/3月期の売上高10.9%増、営業利益26.8%増