JA三井リース(JAML)は、三井物産との間で、三井物産グループが100%出資するブラジルの鉄道貨車レンタル持株会社、Mitsui Rail Capital Participacoes Ltda. (MRCLA)傘下で約3000両の鉄道貨車レンタル事業を行う特定目的会社6社(SPC)の株式を50%譲り受けることに合意したと発表した。
譲り受け後の出資比率はMRCLA50%、JAML50%となる。
JAMLは、MRCLAとの協業を通じて、ブラジルでのロジスティクスの発展、効率化に貢献すべく努めていくと共に、三井物産と協力して鉄道貨車リース事業のグローバル展開を進める。また、鉄道貨車リース以外の分野でも連携を深めていく。
なお、MRCLAは2004年の創業以来、傘下のSPCを通じて、ブラジルの大手鉄道オペレーターや鉱物資源会社、肥料会社等の荷主向けに約7500両の鉄道貨車をレンタルしている。
MRCLAは今回、傘下SPCに対するJAMLの出資を得ることで、更なる事業規模の拡大を計画している。
なお、ブラジルの主な貨物輸送手段はトラックだが、特に鉄鉱石、穀物等の輸送においてはトラックと共に鉄道も中心的な役割を担っており、効率化や環境負荷低減の観点からも今後の鉄道貨物輸送の更なる成長が見込まれている。
■MRCLA概要
会社商号:Mitsui Rail Capital Participacoes Ltda.
所在地:ブラジルサンパウロ州サンパウロ
事業内容:ブラジルにおける鉄道貨車レンタル事業
貨車数:約7500両
株主構成:三井物産99.99%、ブラジル三井物産0.01%
■出資先概要
会社商号:MRC Logistica Ferroviaria DZSS-FC Ltda.他 5社
所在地:ブラジル トカンチンス州パルマス他
事業内容:ブラジルにおける鉄道貨車レンタル事業
貨車数:約3000両
株主構成(JAML出資後):MRCLA 50%、JAML 50%