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米国/9月度のアジア主要10か国発のTEU実績8.9%増、過去最高

2017年10月11日/調査・統計

データマインは10月11日付で、米国海上コンテナ輸入の9月実績をまとめた。

<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送 月次トレンド比較(12か月・3年間2017年9月)>
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アジア主要10か国・地域発のTEU(B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含)は、前年同月比8.9%増の136万TEUと過去最高となった。

1~9月累計でも6.1%増の1153万TEUとなり、過去最高となった。

アジア発の主要品目の動きは、全体の15%を占める家具類が14%増、8.6%を占める電子電機が5.1%増、8.1%の機械類が15%増で、玩具・運動具は5.1%減だった。アパレルは5.1%増、プラスチックは9.3%増、自動車関連は4.1%減だったがゴム製品は12.8%増、履物は1.2%増、鉄鋼製品は1.8%増で上位10品目(シェア63%)合計では6.8%増だった。

国・地域別では, アジア発の64.9%を占める1位中国発は11.4%(1-9月累計8%増)と、2位の9.4%のシェアを占める韓国発が14.7%増と共に二桁増だった。韓国発は47%を占める自国分が横ばいだったが36%を占める中国発TS分が29.7%増、1-9月累計も2.4%増だった。

3位の香港発は4.9%増と3か月連続プラスで1-9月累計は3%増だった。

4位の台湾発は11.6%減と5か月連続マイナスで1-9月累計も4.6%減だった。

5位のベトナム発は27.4%と7か月連続プラスで1-9月累計も33%増だった。

6位のシンガポール発は11.8%減と19か月連続のマイナスで1-8月累計も14.9%減でベトナム、中国などのTS貨物量の減少が主要因と見られる。

7位の日本発(直航分)は5.8%減だったが、1-9月累計では4%増だった。

以下、8位インド発は7か月連続のプラスで11.5%増 (1-9累計12.4%増)、9位タイ発は18か月連続のプラスで6.6%増 (21.6%増)、10位マレーシア発も6か月振りのプラスで11.1%増 (3.7%減)となった。

一方、釜山港経由などに代表される日本発アジアTS分の動向は本年2月以降増加傾向を示しており、1-3月(Q1) が2万1417TEUだったのに対して、7-9月(Q3)は3万1124TEUと約1万TEU/Q の増加となった。

韓国だけでなく中国、シンガポール経由TS分も同じ傾向を示しており、韓進海運破綻後の船社間のシェア変動と重ね合わせた分析が必要だ。

■問い合わせ
Zepol/Datamyne Japan
南石正和
mnanseki@zepol.jp
mnanseki@datamyne.jp

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